2020年4月25日土曜日

免疫対策の困難さ:定量化

 本当には免疫強化が決め手と考えられるが
そうはなってはいない。
免疫力の評価が難しいからだ。
その評価の難しさは免疫力を定量化できないところにある。
 我々の日常生活でも定性的なことしか分からなければほとんどものの役には立たない。「足が大きい」と言えばなんとなくわかるが、これだけでは靴選びの役には立たない。足のサイズが28センチだと分かれば靴選びをできる。もしかしたらネットで靴を購入できる可能性さえできる。
部屋が狭いというだけでは、その部屋に収まる家具の選定はできない。幅3メータの奥行5メーターの部屋だと分かればその部屋にベッドや机が置けるかどうかを見極めることができる。定量化されることで事は進展する。
 免疫力に関しても同じだ。
検査で白血球の数やT細胞やIcE抗体の数などを調べることはできる。けれども、数さえあれば良い分けでもない。その機能が維持されているかどうかも問題になる。どの程度の機能を持っているか定量化するのは大変だ。必要な栄養が供給されていることや胸腺でどの程度の制御がなされているかも定量化されなければならない。さらに、発症する癌の部位や種類との定量的な関りが問題になる。ものすごく難しいことになってしまう。
 免疫力を定量化するためには免疫細胞の数やその機能の定量化や免疫細胞を働かせるために血液・胸腺・リンパなどの機能の全てを定量化し、しかもそれと各臓器ごとの癌やその種類との関りすべてを定量化する必要がある。現代医学はそのレベルに遠く及んでいないと考えれられる。
 免疫を働かせるためには体を休めて、睡眠を充分とる必要があると言われるが、この定量化もものすごく難しい。《睡眠が例えば5時間だと胃癌がどの程度増えるか?》を判定できない。
それでも、我々が必要としているのは《睡眠が4時間ほどの生活を1月続けると胃癌発症リスクが50%上昇する》と言った情報だ。

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