癌対策としてケトン食を勧める人も多いようだけれども
私は勧めない。
ケトンは肝臓で生産されるアセト酢酸・3ヒドロキシン酪酸・アセトンの総称だ。
脂肪から分解した脂肪酸は細胞のミトコンドリアに取り込まれてACT回路に入りエネルギーを生成するが、ミトコンドリアには入りにくい。また、入ってもより細かなアセチルCoAにならなければエネルギーを得ることができないのでβ酸化が行われる。こうした手間がかかり大変なのである。そこで、肝臓であらかじめ分解してくれたケトン体が肝臓から全身の細胞に運ばれて効率よくケトンからエネルギーを得られるようにしたものである。
問題は
このケトン生成回路はインシュリンが低下してグルカゴンが出されるようないわば飢餓状態にならなければ動作スイッチが入らないのだ。軽い断食が必要になる。したがって痩せている人には非常に危険のことになってしまうのだ。
太っている人が痩せるには良い。けれども、いったん痩せた人が続けると体が衰弱してしまう。要するに太っている人でも、長く続けることはできない。
私の目指している健康食とは長く続けて体を若々しく強化してくれることを目標にしている。体をわざわざ飢餓状態にするリスクを負うことが良いとは思ってはいない。けれどもケトン生成機能を人体が持っていることの認識は参考にはなる。
2019年4月26日金曜日
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